【レビュー】NUX B-2ワイヤレスを使って感じたことのまとめ

ギター

NUX(ニューエックス)から発売されているギター・ベース用ワイヤレス「NUX B-2」を購入し、何か月か使ってみました。

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いまいちな点もありますが、よい点も多く、個人的にはそこそこ気に入っています。

以下、NUX B2の細かいポイントについてレビューしていきます。

音質は文句なしに「よい」

まず、NUX B2の音質について。

比較的安価なワイヤレスですが、この音質は素晴らしいと感じています。

CUSTOM AUDIO JAPANのシールド(1メートル)と音の違いを比較したところ、NUX B-2のほうが少しだけ低音が弱めに聴こえましたが、劣化というより単純に「違い」という感じで、著しい音の劣化は感じませんでした。

同じくCUSTOM AUDIO JAPANの「3メートル」のシールドと比較したところ、NUX B-2のほうがクリアーでよい音なのでは…と思ってしまいました。

レイテンシーは気にならない

カタログスペック的には、NUX B-2のレイテンシーは「5ms以下」とのこと。

よくよく聞くと僅かな遅延を感じますが、弾いているうちに忘れてしまう程度です。多くの人はレイテンシーなど感じないのではないでしょうか。

ちなみに自分の場合、DAWでのライン録音の際など、限界までレイテンシーを詰めても気になってしまうのですが、NUX B-2のレイテンシーは特に気になりません。

速弾きする際、レイテンシーがあるとすごく気持ち悪いのですが、NUX B-2は速いフレーズでも気分よく演奏できます。

装着感も問題なし

NUX B-2は、写真のように可動部で折り曲げることができます。

以前、ギターに装着したNUX B-2がブラブラと動いてしまう映像を見たことがあり心配でしたが、実際に触ってみると少しかための手応えで、今のところブラブラになる気配はありません。

追記:2022年6月現在、2年以上たった今もブラブラすることなく使えています。(もっとも、むやみに可動部分を動かさないようにしていますが…)

テレキャスターのジャックでも干渉しない

ちなみに、テレキャスターのジャックにも問題なく装着できます。可動部分が干渉するようなこともなく、ボディに沿うように曲げておくことが可能です。

電源スイッチ付きなので挿しっぱなしOK

NUX B-2の本体側面には、スライド式の電源スイッチがついています。

ワイヤレスのなかにはBOSSの「WL-20」のように、プラグの抜き差しで電源がオンオフになるものもあります。その場合、使い終わったら絶対にプラグを抜かなければなりません。

NUX B-2は、電源さえ切れば自宅のアンプなどに接続したままでもOKなので便利です。

マウスとの相性問題

さて、ここからはNUX B-2の「気になった点」も書いていきましょう。

自宅PCのワイヤレスマウスとNUX B-2の間で「相性の問題」がありました。

PCの前に座ってギターを弾くと(NUX B-2を使うと)マウスが言うことを聞かなくなり、マウスカーソルがいつまでもスーッと動き続けてしまうのです。マウスをギターから遠ざけると問題は解消されるのですが、それはそれで少し不便…。

結局、マウスを買い替えることで問題は解決しました。古いマウスはレーザー式のワイヤレスマウス、新しく買ったものは光学式ワイヤレスマウスなので、レーザー式と相性が悪かったのかも…?

チャンネル1の音切れ問題

演奏をしていると、一瞬ではあるものの「プツッ!」という感じで音が途切れることがあります。

たまに音が途切れるぐらいならまだよいのですが、1分間に何度も音が途切れるので、静かな環境で練習しているときは気になります。

部屋のPCが関係しているのかと思い、Wi-Fiをオフにしたり、PCの電源そのものを落としたり、いろいろ試してみましたが効果はなし…。

とはいえ、デフォルトのチャンネル1から別のチャンネルに切り替えることで音切れの問題はほぼ解決します。

ただ、このNUX-B2は電源投入時、強制的にチャンネル1へと戻ってしまう仕様です。そのため、別チャンネルを使う場合は、電源を入れるたびにチャンネル選択ボタンを押さなければならず、それが意外と面倒です。

バッテリーはカタログスペック以下

バッテリーに関しては、期待をやや下回る印象。

説明書には「6~20時間の使用ができる」と書いてありますが、6時間以上も使うのは絶対に無理です。笑

ただ、電源を入れっぱなしで弾いたりたまに休んだり…という使い方で、毎回3~4時間ほどは使えている気がします。

トランスミッターが必ず先にバテる

ギター側に接続する「トランスミッター(送信機)」のほうが必ず先に電池切れになるのも気になる点です。

レシーバー(受信機)は電池残量50%以上なのに対し、トランスミッター側はほぼゼロ、といったことが頻繁に起こります。

レシーバーは半分以上バッテリーが残っているのに対し…
トランスミッター側は、もうすぐ電池切れしそう…

電池残量について何度かテストしてみたところ、トランスミッター充電2回分より、レシーバー充電1回分のほうが長持ちする様子でした。

トランスミッターのほうが2倍以上のスピードで電池が減っていることになります。

ただ、ワイヤレスシステムの都合上、トランスミッターのほうが電池消費が激しいのはどうしようもないのかもしれませんね。

電池残量の確認について

ちなみに、電池の残量は「電源オン直後にランプがいくつ点灯するか」で判断できるようになっています。

すぐに消灯してしまうため、そのタイミングで確認しなければならないのですが、個人的にはあまり不都合は感じていません。

電池がなくなりそうになると、赤いランプが常時点滅します。

スリープモードについて

NUX B-2は、無音状態が10秒間続くと「スリープモード」に入る仕様になっています。

しばらく演奏せずにいると、サーッというノイズがアンプから聞こえなくなるので、スリープ自体はたしかに機能しているようです。

ただ、スリープのおかげで電池が長持ちしている感じはしない、というのが正直なところ。

少し弾いてはたっぷり休み、また少し弾いて…という使い方でテストしてみましたが、ひたすら弾き続けているときと比べて電池が長持ちしているようには感じませんでした。

スリープからの復帰はスムーズだと感じますが、少しだけ音の頭に影響があります。ブレイクのある曲をライブ等で演奏するつもりの人は注意が必要かもしれません。(スリープモードをオフにすることはできない)

おわりに

NUX B-2のレビューでした。

すべてに満足しているわけではありませんが、足元にうねうねと広がるシールドのうっとおしさが完全になくなる点は本当に快適です。家のギターやアンプに挿しっぱなしにして、使うときはそのままスイッチを入れるだけなのもラクです。

シールドの煩わしさから解放されたい人は、一度試してみるとよいかも…?

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