【レビュー】手入れがラクすぎる加湿器!山善スチーム式加湿器KS-J242

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「加湿器の手入れって本当面倒くさいな…」

これは加湿器の宿命でどうしようもないことだと思っていませんか?実は、この「面倒くさい」を極限まで軽減してくれる加湿器もあるのです。

この記事では、僕にとって手放せない加湿器となっている「山善 スチーム式加湿器 KS-J242」に関するレビューをお届けします。

KS-J242 最大の魅力は「手入れが“超”ラク」

近年、僕が愛用している加湿器「山善 スチーム式加湿器 KS-J242」。

ブラックとグレーの色違いバージョンもあります。

この加湿器、面倒な手入れがほぼ必要ないという、僕のような横着者にとって夢のような代物なのです。笑

普通、どんなタイプの加湿器でも、定期的な手入れは必要です。手入れを怠ってしまうと、気化式タイプならカビ臭い風が出てきてしまうし、スチーム式ならカルキが固着して運転不能になるなど、必ず問題が起きてしまいます。

その点、KS-J242は本当に優れていて、手入れという手入れはほぼ必要なし、といっても過言ではありません。

手入れがラクってどういうこと…?

KS-J242の内部構造は、一般的なスチーム式の加湿器とは大きく異なり、「湯沸かしポット」のような作りになっています。

本体そのものが大きな水タンクとなっていて、入れた水を丸ごと沸騰させる、という仕組みです。

フィルターや細かなパーツなども一切ないため、一般的なスチーム式の加湿器とは手入れの仕方もまるで違うのです。

KS-J242の手入れ方法

ここで、KS-J242に必要な「最低限の手入れ」について見ていきましょう。

使用時間や頻度にもよると思いますが、3~4日ほど使っていると、タンクの底面がなんとなくザラついて見えてきます。7~10日ほど経つと、下の写真のようなはっきりとした汚れを確認できるはずです。

ちなみに、目視で汚れを確認できるのはタンクの底面のみ。側面はまったくといっていいほど汚れません。

タンク底面の汚れが気になりだしたら、水を入れたタンク内にクエン酸を入れます。

あとはそのまま使用すればOK。

使用後にタンク内を確認すると…。

見事なほどにツルツルのピカピカです。

ただ、このままだとタンク内にヌメリが残っているので、軽く水ですすぐ程度のことはしたほうがよいでしょう。

台所用スポンジなどを使ってタンク内を清掃する場合、かたい面(ザラついたナイロン面)で擦ってしまうとタンク表面のフッ素加工が剥がれてしまうので要注意です。(僕はかたい面で擦ってしまい、少しフッ素加工が剥がれてしまいました…)

説明書通りでなくてもOK

ちなみに、上記の手入れ方法は「僕なりのやり方」です。

説明書に記載されている正式な手入れの仕方は大体以下のとおり。

  1. 水の中にクエン酸を入れて掻き混ぜる
  2. 電源を入れて30分ほど蒸気を出す
  3. 電源を切り、2時間ほど放置する
  4. 水を捨て、スポンジなどで擦り洗いし、よくすすぐ

「30分ほど加湿後、電源を切って2時間放置」とありますが、ちょっと面倒ですよね…。笑

僕の場合、給水時にクエン酸を入れたあと、そのままいつも通りに使用します。夜になったら電源を切って就寝(加湿器の中の水は残ったまま)、翌朝になってからタンク内の水を捨て、内部を軽くすすぐ、というやり方にしていますが、何の問題もなく2シーズン使用できています。(真似するなら自己責任で)

また、説明書にはクエン酸の使用量について「50グラム」と書いてありますが、20グラム程度でも充分すぎるほど綺麗になります。

スチーム式なので衛生面も安心

KS-J242は、水を沸騰させて蒸気を出す「スチーム式」なので衛生面でも安心です。

加湿器のタイプによっては、内部に溜まったカビや菌をそのまま空気中に放出してしまう可能性もあります。そういった環境下で過ごしていると、肺炎や喘息などの病気に繋がるリスクがあるため、加湿器の衛生面には気を配るべきなのです。

スチーム式の場合、水を沸騰させる過程で菌などを死滅させることができます。そのため、衛生面を考えれば、スチーム方式が最も優れているのです。

また、超音波式のように室内が白く汚れてしまうこともないので安心です。

KS-J242の要注意ポイント

ここからは、KS-J242の注意すべきポイントについて確認していきましょう。

蒸気が出始めるまでに時間がかかる

個人的に最も気になるウィークポイントは、「蒸気が出始めるまでに時間がかかること」です。

説明書を見ると、運転を開始してから蒸気が出始めるまで、「30~40分ほどかかる(室温や水温などの条件にもよる)」と記載されています。

実は購入前、「なんだかんだでもう少し早く蒸気が出るんだろ…?」なんて淡い期待を抱いていたのですが、僕が甘かったようです。笑

実際に使ってみると、おおむね説明書に書いてあるとおり。むしろ、40分以内に蒸気が出るならマシなほう、と思っていたほうがよさそうです。

下の表は、蒸気が出るまでにかかる時間について、僕自身が調査した結果です。

所要時間運転モード外の気温室温
1回目55分標準10.9℃16.6℃
2回目55分標準2.7℃15.6℃
3回目48分パワフル2.5℃15.7℃
4回目48分パワフル7.5℃13.6℃

水の量はMAXのラインまで目一杯にして調査しています。

調査の結果、水を目一杯入れた場合、30~40分どころか45分以上は必ずかかる、という結果になりました。(本当は10回以上調査しましたが、長すぎるので割愛しています)

また、運転モード(加湿の強さ)には「標準」と「パワフル」があるのですが、標準に設定している場合、蒸気が出るまでに1時間近くかかってしまうことも分かりました。

少しでも早く蒸気を出したいのであれば、運転モードは「パワフル」にしておくのがよさそうです。

KS-J242は、運転モードを標準に設定していても、水を入れて運転を開始すると強制的にパワフルでの運転となる仕組みです。ある程度まで水の温度が上昇し、100℃(沸騰状態)が近づくと標準での運転に戻ります。

状況次第ではもう少し早く蒸気が出ることも

蒸気が出始めるまでにかなりの時間を要するKS-J242ですが、タンクに入れる水の量を減らせば、その分だけ早く蒸気が出始めます。

写真のようにMAXのラインより2センチほど少なめに水を入れた場合、5分ほど早く蒸気が出始めるという結果になりました。(運転モードがパワフルの場合)

写真だとMAXのラインが見づらいと思いますが、実物も見づらいです。笑

狭い部屋で使用する場合やすぐに出かける場合など、タンク内に水をMAXまで入れる必要がないこともあるでしょう。そんな場合には水の量をうまく調整し、蒸気が出るまでの時間を短縮するのがよさそうです。

また、一度蒸気が出さえすれば、そのあとは比較的ラクに感じると思います。

たとえば、一度運転を停止し、1~2時間後にもう一度スイッチを入れた場合、最初よりも遥かに早く蒸気が出始めます。具体的には「10分前後」ですが、残っている水の量が少なければ、もっと早く蒸気が出るはずです。

「設定した湿度に保つ」などの機能はない

KS-J242には、一般的な加湿器によくある「設定した湿度に保つ」といった機能がありません。

KS-J242の本体には、電源ボタン(左)と加湿量切り替えボタン(右)の2つしかない。

そのため、運転中は室内の湿度を自分でチェックして、こまめに電源をオン・オフするなど、手動で湿度調整をおこなう必要があります。

↑主に計測機器などを開発・販売する日本のメーカー、「ドリテック」の温湿度計。離れた場所からでも視認しやすいのでおすすめです。(色違い製品あり)

タイマー機能がない

KS-J242には、「2時間後に自動で運転を切る」などのタイマー機能がありません。

就寝後に自動で運転を停止する、起床時刻に合わせて自動で運転を開始する、といったことはできないので要注意です。

タンク内の水がなくなった際、自動で運転を停止する「空焚き防止機能」はあります。

どうしてもタイマーが必要な人は…

「象印」の加湿器ラインナップのなかには、山善のKS-J242と似たような「湯沸かしポット風」の加湿器があります。

こちらはタイマー機能を備えているので、タイマーが必須だという人は、象印の加湿器を検討することをおすすめします。

機能的には山善KS-J242よりも上ですが、山善よりも価格が高いこと、デザイン的におしゃれとは言い難いことが難点かもしれません。

タンク容量2.2L、3L、4Lなど、いくつかのバリエーションがあります。また、見た目のよく似た旧モデルも流通しているので、検討する人は注意してください。

途中で水を足すときはやけどに注意

KS-J242は、天面の蓋を開けて水を入れる仕組みです。

その蓋が使用中は熱くなるため、途中で水を足すなら前もって運転を停止し、蓋の熱を少し冷ましておく必要があります。

いざ蓋を開けると、蓋の裏面にたくさんの水滴がついています。

この水滴も熱くなっているので、やけどに気をつけなければなりません。また、蓋を裏返すと吹き出し口付近に溜まっていた水が漏れ出てくるので、その点も要注意です。

蓋を裏返すと、吹き出し口から水が漏れ出てくる。

さらに、本体内部も熱をおびた状態なので、うかつに手で触ったり、タンク内に残っている水(というより熱湯)が顔や体に跳ねたりしないよう注意する必要があります。

蓋の内部に水気が残ってしまう

この蓋ですが、内部にいつまでも水気が残ってしまう、という問題もあります。

シーズンの真っ最中で毎日使っている分にはあまり気になりませんが、問題なのはシーズンが終わったあと、加湿器を片付けるときです。

蓋を持ってブンブンと振ってみても、あたたかい部屋に何日か蓋を置いたままにしておいても、何をやっても少しだけ水気が残っているようで、蓋を振るとわずかに「チャプチャプ」という音がします。

「このまま片付けて平気なの…?」と不安になりますが、そうするしかありません。この点は個人的にかなり気になりました。

その他、使ってみた感想

その他、使ってみて感じたことを書いておきます。

電源コードが簡単に外れる

KS-J242の電源コードは、本体から取り外すことが可能です。そのため、持ち運んだり手入れをする際も邪魔になりません。

この電源プラグはマグネットになっているので、力を込めたりしなくても簡単に外せます。

仮に何かが電源コードに引っ掛かったとしても、その瞬間にコードは外れるので、事故防止という意味でも安心です。

シンプルですっきりしたデザインも◎

KS-J242の外観はとてもシンプル。すっきりしたデザインなので、どんな部屋にも馴染みやすいと思います。

ちなみに、本体カラーの「白」ですが、純白とか真っ白といった感じではなく、わずかにクリーム色に寄った感じの白です。(真っ白を期待している人は要確認)

加湿力はスペック通り

KS-J242の加湿力は、メーカー側が公表しているスペックのとおりという印象です。

標準300ml / 1時間
パワフル500ml / 1時間

僕の場合、約8畳の部屋で2年ほど使っていますが、なかなか湿度が上がらなくて困る、といった経験はありません。むしろ、ずっと運転させたままだと湿度が上がりすぎてしまうので、定期的に運転を停止して調節しています。

音はあまりうるさくない

KS-J242は、水を沸騰させるスチーム式の加湿器なので、ある程度の音はどうしても発生します。とはいえ、極端にうるさいわけではありません。

もう少し具体的に言うと、沸騰直前の5~10分あたりで最も大きな音がします。このときの音の具合は、やかんに入れた水があと少しで沸騰しそうな感じと似ているかもしれません。

いざ蒸気が出始めると、音は一気に小さくなり、地味な音へと変わります。自分の感覚ですが、静かな部屋で使っていても気にならない程度です。おそらく、大抵の人は気にならないでしょう。

持ち運びがしやすい

KS-J242の底面は、簡単に指を掛けられるようになっています。

そのため、本体の持ち運びはスムーズです。たとえ水がいっぱいに入っていても、グラついたりすることなく、安定させたまま運べます。

おわりに

以上、「山善 スチーム式加湿器 KS-J242」に関するレビューでした。

デメリットもあるKS-J242ですが、そんなことはどうでもよいと思えるほど、とにかく手入れがラクです。

面倒な加湿器の手入れから解放されたい人は、ぜひお試しあれ。

この記事を書いた人
なかがわ
なかがわ

ギターを弾いたり、DAWで曲を作ったりします。ベース、打ち込み、REC&ミキシング、あとたまに歌も。今まで結構な時間を音楽に費やしてきたので、少しは皆さんのお役に立てるかも、と思いブログを書いています。ゲームやマンガも好きですが、必死で自重しています。

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