耳栓にもさまざまな種類がありますが、僕がここ数年愛用しているのが「Loop」というブランドの耳栓、「Loop Quiet(ループクワイエット)」。
耳栓としてはやや高めの値段(購入時価格およそ2,000円)ですが、それだけの価値は充分あると感じています。(ほかの耳栓は迷わずゴミ箱に捨てたほど…笑)
この記事では、そんな「Loop Quiet」の優れた点を具体的に紹介していこうと思います。
「Loop Quiet」のよいところ“6つ”

最初に、Loop Quietの優れた点をまとめて列挙してみましょう。
- 水洗い可能で清潔に使える
- 繰り返し使ってもヘタらない
- サイズの心配は無用
- 就寝時の使用に向いている
- 装着・取りはずしがラク
- 見た目が少しおしゃれ
順番に解説していきます。
水洗い可能で清潔に使える
まず、水洗いできることが大きなポイント。
「サイレンシア」や「モルデックス」のようなウレタンフォームの耳栓は、水洗いできないものが多く、一度使ったら捨てるか、そのまま何度か使うかたちになるでしょう。
「旅先で使うだけ…」とかであれば使い捨てでもよさそうですが、毎日のように使うとなるとコストが気になります。かといって、一度使ったものを繰り返し使うのは、衛生面を考えると微妙なところ…。
その点、Loop Quietは水洗いできるので、常に清潔な状態を保つことができます。
いくつかカラーバリエーションがあるなか、僕は白を購入したのですが、一度使うだけでもそれなりに汚れるということに気づきました。耳の中に突っ込むので当たり前といえば当たり前なのですが…。
以前はウレタンフォームの耳栓を繰り返し使っていましたが、ただ単に汚れが目立たなかっただけで、実際にはめちゃくちゃ汚れていたんですね…。汗
この点だけを考えても、ウレタンの耳栓には戻れないかな、と感じています。
Loop Quietを水洗いするときは、破損しないよう優しく洗いましょう。特にイヤーチップは薄く作られているため、力を入れてゴシゴシ洗うと裂けてしまう恐れがあります。(僕は一度それで壊してしまい、買い直しました…)
力を入れなくても、ぬるま湯で優しく洗えば汚れは簡単に落ちるはずです。
繰り返し使ってもヘタらない
ウレタンフォームの耳栓の場合、細長く丸めて耳に突っ込むのですが、繰り返し使っているとウレタンがヘタってしまい、結局は使えなくなります。
シリコン製のLoop Quietなら、繰り返し使ってもウレタンのようにヘタらないため、快適に使い続けることができます。
サイズの心配は無用
Loop Quietには、4つのサイズのイヤーチップがセットになっています。

このイヤーチップを付け替えることで、耳の大きな人にも小さな人にもフィットするようになっているわけです。
最初から装着されているイヤーチップがMサイズ、そのほかにLサイズ、Sサイズ、XSサイズがセットになっています。
身長170センチあるかないかぐらいの僕がMサイズでちょうどよかったので、もっと大柄な男性でも、僕より小柄な女性でも、サイズが合わないことはないと思います。

ちなみにSサイズを試してみると、すっきりした装着感が心地よくて、「これがベストかな?」なんて思ったのですが、Mサイズに比べると遮音性が落ちたように感じました。つけ心地だけでサイズを選ぶのはよくなさそうです。ある程度の密着感は必要なのでしょう。
就寝時の使用に向いている
Loop Quietのつけ心地は、圧迫感の少ないあっさりした感覚なので、就寝時に使いたい人にも向いていると思います。
また、ウレタンフォームの耳栓のように、装着時に耳から飛び出すかたちにはならないので、横向きに寝る人もさほど問題はないと思います。
僕が「モルデックス」の耳栓を使っていたときは、耳から大きく飛び出すがゆえに、横になったときの圧迫感が強く、安眠するには厳しかった記憶があります。
Loop Quietも横になれば多少の圧迫感はあるものの、使っているうちに慣れてくるので、そうなるとほとんど気にすることなく眠れると思います。
装着・取りはずしがラク
装着や取りはずしがラクなのもLoop Quietの大きな特徴のひとつです。
ウレタンフォームの耳栓のように、「細く丸めてから耳奥に突っ込む」といったことをやる必要がないので、装着時のわずらわしさが一切ありません。
取りはずすときも輪っかのような部分があるおかげで簡単に取りはずせます。

少し前に、ウレタンフォームの耳栓「サイレンシア」を使っていましたが、「最近は品質が落ちた」というレビューがAmazonにもたくさんあるとおり、耳の奥に突っ込む前にすぐ膨らんでしまい、まともに装着するのに一苦労…。昔はそんなこともなかったんですけどね…。
また、ウレタンフォームの耳栓の場合、指先でコネコネと丸めてから耳に装着するわけですが、その後にどうしても手を洗いたくなるので、その意味でも面倒でした。
僕がLoop Quietを愛用する理由として、「装着や取りはずしがラク」という点はすごく大きいと感じています。
見た目が少しおしゃれ
さらに、Loop Quietは耳栓の割に見た目がおしゃれなのもポイントです。

自宅で使うなら見た目など何でもよさそうですが、出先で使いたい人にとっては嬉しいポイントかもしれませんね。
ちなみに、下の写真のような小さめのケースが付属しています。


Loop Quietの「遮音性」について
続いて、Loop Quietの遮音性に注目してみましょう。
Amazonの商品紹介ページによれば、遮音値は「25dB」とのこと。
「サイレンシア」や「モルデックス」の遮音値は「30dB」を超えているので、カタログスペック的に見ると、Loop Quietが見劣りするように感じてしまいます。
実はそこが購入前に少し気にはなったのですが、いざ使ってみると「あんまり変わらないかな…」という印象。
僕自身は騒音対策としてこの耳栓を使っているのですが、うるさい掃除機の音、ドスンドスンと響く足音など、僕の睡眠を妨げる音はうまくカットしてくれるので満足しています。
もちろん、「うるさい音が聞こえなくなった!」なんてことはないので要注意。Loop Quietに限らず、耳栓にそこまでの効果はありません。あくまで「うるさい音が遠くなる」といった感じでしょうか。人差し指で両耳をふさいだときのような感じ、と思えばよいと思います。
おわりに
以上、「Loop Quiet」のレビューでした。
ちなみに、Amazonなどの通販サイトには、Loop Quietに見た目が酷似した中華製の耳栓がたくさんあるようです。
少し話が逸れますが、僕はAmazonで中華製の安い家電をいろいろ買った経験があります。その結果として思ったのは、やはり「中華製は総じてクオリティが低い」です。はやりのモノに見た目だけ似せて、肝心の中身は微妙…といった感じ。
耳栓に関してもきっと同じだと思います。「Loop」以外にもまともなブランドはあるかもしれませんが、よく分からない中華製ブランドの耳栓を安易に購入するのはおすすめしません。
ちなみに「Loop」はベルギーのブランドで、「Loop Quiet」は欧米でも支持されている「まともな耳栓」なので安心してくださいね。