「マーシャルアンプ大嫌い」が一転、「マーシャル最高!」【いったい何が…?】

マーシャルアンプ ギター

かつての僕はマーシャルアンプが大嫌いでした。

なぜって、歪み具合がたりなかったり、粗が目立って下手に聞こえたり、ハイがキツくて耳に痛かったり…。

要するに、「使いづらい」と思ったからです。

しかし、ちょっとしたきっかけでマーシャルに対する考え方が180度変わり、いちばん好きなアンプと言えるまでになったのです。

マーシャル嫌いの始まり

多くのスタジオに常設されている「マーシャルアンプ」。

もちろん、僕も使ってはみたのです。でも、冒頭で述べたようにとにかく使いづらい。いろいろ試してみるも、微妙な感じは否めず…。

「有名ギタリストでも使わない人は使わない。だから、自分も使わなくていい」

そう結論づけるのに、さほど時間は掛からなかったわけです。

なんとなくのディストーションサウンド

ザック・ワイルドやイングヴェイ・マルムスティーンのような一流ギタリストの多くが、揃いも揃ってマーシャルアンプを愛用していることは、当時の僕でも知っていました。

ですが、自分にはマーシャルは合わないのだと決めつけ、深く考えようとはしなかったのです。

とにかく、マーシャルは使わない。マーシャルと同じくスタジオ常設のJC-120(ジャズコーラス)とエフェクターでどうにかしたり、メサブギーのような別のチューブアンプがあればそれを使ったり、マーシャルのキャビネットだけを使って、プリアンプには別のペダルを使用したり…。

そんな自分のギターサウンドを聞きながら、いつもモヤッとした気持ちを抱いていました。心から納得のいくサウンドではなかったからです。

そうやって僕は、「なんとなくの音」を何年も鳴らし続けました。

そのアンプは「Marshall」だった

ある日のこと、YouTubeか何かで人が演奏する映像を見ていたら、「すごくいい」と思えるギターサウンドが聞こえてきました。

音に独特の艶があって、低域はモワモワしない。弦の弾力がはっきり伝わってきて、強く弾いても、弱く弾いても「いい感じ」。自分にとって理想的だと感じました。

ギタリストの後ろを確認すると、見慣れた「Marshall」の筆記体…。

しかし、すっかりマーシャルアレルギーに陥っていた僕は、素直にマーシャルのことを受け入れられなかったのです。笑

その後も似たようなことが何度かありました。「あっ、いい音じゃん」と思ってギタリストのアンプを確認すると、やっぱりマーシャルで…。

決定的だったのが、気になっていた機材の音をYouTubeでチェックしていたときのこと。いろんなアンプのモデリングが詰まった、よくある感じのやつですね。

海外のギタリストがパッチを切り替えながら演奏していて、「全部いい音だな~」なんて思っていたところ、特別ご機嫌な音が聴こえてきたわけです。

ハッとして画面を見ると、それはマーシャルのビンテージ、「プレキシマーシャル」をモデリングしたサウンド…。

さすがにそうなると、「おれってもしかしてマーシャルが好きなんじゃね…?」となるわけですね。笑

たどり着いた結論「マーシャルは弾き手を選ぶ」

気づけば僕は、マーシャル関連の動画を毎日のようにチェックしていました。

マーシャルにもさまざまなモデルがあって、世界中の人たちがそれらの試奏動画をアップしています。僕は手当り次第にその手の動画を見ていきました。

そして、ようやくひとつの結論にたどり着いたのです。

マーシャルは弾き方に問題があると良い音は出ない。つまり、誰が弾いても良い音が出るわけではない。

そして、そんなマーシャルの音こそが僕の理想とする音なのだ、と確信したのです。

「微妙」だと思って長年避けてきたマーシャルアンプ。でも、微妙だったのはマーシャルではなく、「自分」だったわけですね。

ただ、本当はそのことをなんとなく分かっていたかもしれません。よい音が出ないのは、自分の弾き方がよくないからでは…と。

その事実を認めたくないがゆえに、「おれはマーシャルが嫌い」という口実を作り上げ、強引に結論づけてしまったのかもしれません。

マーシャルは嘘をつかない「正直なアンプ」

マーシャルアンプは、下手な人が弾けば容赦なく下手な音を返してくる、ある意味冷酷なアンプだと思います。

それゆえ、かつての自分と同じように、マーシャルを敬遠するギタリストも多いと思うのです。しかし、そんな人こそマーシャルアンプが「向いている」と思ったりもします。

もちろん、最終的には好みのアンプを使えばよいのです。ただ、マーシャルアンプで良い音を鳴らせないなら、それは自身の弾き方に問題がある証拠。ほかのアンプを使ったところで、本質的には一緒です。「微妙である」と自覚できるかできないかの話で、結局バランスのよい音は出ていないわけです。

マーシャルアンプは本当のことを音でハッキリと伝えてくれます。そう考えると、冷酷というより優しい気もするのです。だからこそ、普段の練習にはもってこいだと思うんですよね。

僕はマーシャルアンプの魅力に気づくまでに、とても長い年月を費やしてしまいました。でも、このアンプの魅力に気づくことができてよかったと思っています。

これまでマーシャルを毛嫌いしていた人も、もう一度じっくり向き合ってみてはどうでしょう…?

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