KEYNICE セラミックファンヒーターは買うな!10個の微妙ポイント【レビュー】

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以前に僕が使っていた小型ヒーター、「KEYNICE セラミックファンヒーター」。

Amazonで小型のヒーターをチェックしてみると、結構な確率でこの商品が目につくと思います。

評価が高くてレビュー数も多い、値段も比較的安め…。

そのため、購入の候補とする人が多いのかもしれません。

ただ、実際に使っていた僕から言わせてもらうと、買わないほうがいいです。笑

このヒーターの何がダメなのか、具体的に解説してみようと思います。

足元が暖かくならない

僕が思ういちばんの微妙ポイントはコレ。「足元が寒い!」と思って足元に置いても、足元が暖かくならないんですよね…。笑

上の写真は、別のヒーターとの比較写真。隣のヒーターと比べると、KEYNICEセラミックファンヒーターは温風の吹出口が少し上にあるのが分かるでしょうか?

そのせいで、足元に置いてもつま先や足の甲には温風が当たらないわけです。「足首から上は暖かいけど…」という感じ。

脱衣所のような狭い部屋を単に暖めるだけなら問題ないのでしょうが、足元の冷え対策という意味ではいまひとつだと思います。

ボタンの反応が悪い

続いての微妙ポイントは、ボタンの反応がいまいちなこと。

電源ボタンを押しても反応せず、もう1~2回押してようやく動き出すとか、強弱の切り替えボタンを押したのに切り替わらないとか…。酷いときは4~5回押しても反応せず…。

購入して1年もしないうちから、そんな状態だったと記憶しています。しかも、いくつかあるボタンのうち複数が反応しづらい状態だったので、作りが粗末と言わざるを得ません。(もちろん、乱暴な使い方はしていません)

こうした問題は、機械内部のハンダ付けが雑な場合に発生しやすくなります。自分でパーツを分解して素早くハンダをつけることができる人はまだよいですが、多くの人はそこまでできないでしょう。

そのため、こうした製品を買わないよう普段から気をつけるのがよいと思います。

安価な中華製ブランドでは、この手の問題が本当に多いので要注意です。

強弱が分かりづらい

KEYNICEセラミックファンヒーターには、温風の強弱を切替えるスイッチがついています。(600Wと950W)

それ自体はよいのですが、この製品は「いま出ている温風が強なのか弱なのか」がとても分かりづらく、これも大きなストレスでした。

一応、天板の隙間にあるランプが濃い赤に光るか、淡い赤に光るかで判断は可能です。

天板の隙間にある白っぽい部分がランプ

ただ、床に置いた状態だとその光がよく見えないんですよね…。笑

そのため、いちいち屈んで覗き込むように確認しなければならず…。上で述べた「ボタンが反応しづらい」という問題も相まって、なおさらストレスでした。

首振りのスピードが不規則でおかしい

KEYNICEセラミックファンヒーターには、首振り扇風機と同じような、左右に半回転しながら風を送り出す機能があります。

本体底の円形部が回転する仕組み

個人的にこの機能は必要なかったのですが、せっかくなので一応試してみたところ…。

明らかにおかしい…。笑

なにがおかしいって、左に回転する時と右に回転する時とで、動きのスピードがまったく違うのです。

たとえば、左へと動いている時はゆっくりなのに、右へと戻る時はかなり速い、といったような…。

それでも首振りは首振りなので問題ないかもしれませんが、まさかそんなふうに動くとは思いませんよね…。汗

独特の機械のニオイがする

このヒーターを運転させている間、常に独特の機械のニオイがしていたのも微妙なポイント。

個人的には「まぁ、いいや」という感じでしたが、この異臭が気になる人、耐えられない人も多い気がします。

「セラミックファンヒーターなんてそんなものじゃない?」と思ったらそれは間違いです。いまは別メーカーのものを使っていますが、異臭などまったくしませんから…。

電源オフで30秒待たされる

KEYNICEセラミックファンヒーターは、電源をオフにしても30秒間は風が出続ける仕様となっています。

これは「熱くなった内部を冷風でさます」といった安全面に配慮した仕様のようですが、この仕様を本当に面倒だと感じました。

たとえば、部屋を出ていくとき…。

部屋を出るからヒーターの電源をオフにするわけですが、風はそのまま出続けます。先に述べた「ボタンが反応しづらい」という問題もあり、この状態では本当に電源がオフになったのか確信がもてないのです。

結局、30秒待って運転が停止するのを見届けなければなりません。風が出続けている状態で無理やりコンセントから引き抜く、という方法もありますが、毎度それをしてもよいものなのか、微妙な気はしますよね…。

忙しいときや出かける間際など、運転停止で30秒待たされるのはなかなか苦痛です。ライフスタイルにもよると思いますが、僕にとってこの仕様はとても厄介なものでした。

持ち手の意味がない

KEYNICEセラミックファンヒーターの背面には、下の写真のような持ち手があります。

Amazonの商品紹介欄には、「持ち手があるので、片手で持ち上げられて移動も簡単」などと書いてありますが、これは大嘘。この部分をつかんで片手で持ち上げるのは、男の僕でも少し厳しいです。

本体が重いからではありません。この持ち手の部分の溝が浅く、しかも変に傾斜しているため、しっかりとつかめるような構造になっていないのです。だから、つかんでも指先から滑り落ちそうになるわけです。

つかめないことはないが、今にもスッポ抜けそうで怖い

正直にいえば、僕個人は持ち手など必要としていません。ですが、こうした部分で商品開発に対するメーカーの姿勢が分かると思うのです。

この持ち手が異常なほど持ちづらいことは、一度でも自分で試せばすぐ分かるはず。その「一度試す」すらやっていないのか、持ちづらいと分かっていながら商品化したのか分かりませんが、いずれにしても消費者目線の良心的なメーカーとはいえないでしょう。

他メーカーの製品には持ち手がついているから、とりあえず真似してみただけであって、つかみやすさなどはまったく考えられていないのです。

実物はおもちゃっぽい

KEYNICEセラミックファンヒーターがそこそこ売れているのは、Amazonの写真だと見た目がそこそこカッコよく見えるせいもあると思います。

実際、僕自身も購入前はそう思っていました。しかし、実物を目の前にすると「プラスチックのおもちゃ」のような印象で、カッコいいとは程遠い感じ…。

なるべくよい印象を抱かせるため、写真を加工するのはよくあることですが、この製品はその落差が激しい気がします。

「見た目なんてどうでもいい!」という人もたくさんいるとは思いますが、見た目につられて購入する人も多いと思うので要注意です。

下手をすれば火事に…!?

かなり早い段階でボタンの反応が悪かったものの、使えないことはないのでそのまま使い続けたKEYNICEセラミックファンヒーター。

それが2年ほど経った頃から、運転中に妙な異音がしたり、突然運転が停止したりで、いよいよ怪しくなってきたわけです。

そしてついに運転不能に…。電源ボタンをいくら押しても、まったく反応しなくなったのです。

このヒーターの背面には、天面にある電源ボタンとは別に、大元の電源スイッチがあります。そのスイッチをチェックしてみると、なぜか固くてまったく動かない…。

スイッチが固くて動かないなど明らかに異常ですが、その原因はコレでした。

差込口付近が変色し、茶色っぽくなっている

コンセントの差し込み口付近が、茶色っぽく変色しています。

これは、異常な発熱によって差し込み口のプラスチックが変色したものです。電源プラグや差し込み口に問題があった場合、コンセントは異常発熱します。その異常な熱がKEYNICEセラミックファンヒーターの本体内部にも伝わり、致命的な故障に至ったのでしょう。

この異常な発熱は、電源プラグがゆるいなど製品側に問題がある場合と、コンセント差し込み口のほうに問題がある場合、2つの可能性が考えられます。

今回のケースでは、製品側に問題があると断言することはできないでしょう。ただ、同じ製品で同じ目にあったという報告例を、Amazonレビューだけで少なくとも3件は確認したので、製品側に落ち度がある可能性が高いと思います。

この製品に限らず、電化製品の使用中に電源プラグ・コードを触って「熱いな…」と感じたら、すぐに使用をやめてください。プラグやコードが熱い時点で、すでに異常です。下手をすれば火事の原因となるので、皆さんも充分に気をつけてください。

Amazonレビューはサクラの可能性大

AmazonでKEYNICEセラミックファンヒーターのレビュー欄をチェックすると、とにかくレビュー数が多く、高評価も多いことに気づきます。

ただ、このレビューの多くは「サクラ的なもの」の可能性が高いため、あまり信用しないほうがよいと思います。

というのも、KEYNICEセラミックファンヒーターのレビューには、「普通とはいえない点」があるのです。

KEYNICEセラミックファンヒーターのレビュー数は、グングンと増えては一気に減る、また増えては一気に減る、という不自然な推移を繰り返しています。

レビューを書いたユーザーが、あとになってそのレビューを削除することはあるでしょう。ただ、多くのユーザーが、同じ製品のレビューを同じタイミングで削除するなど、普通はないでしょう。

一気にレビューが減るのは、ユーザー自身が削除しているのではなく、Amazon側が削除をしているのです。

Amazonでは、不自然と思われるレビュー投稿を定期的に削除しています。そのため、「レビュー数が一気に減る」という現象が起きたなら、それはAmazon側に「不正である」と認定されたことを意味します。

KEYNICEセラミックファンヒーターのレビューは、Amazon側から何度も大量削除されているのです。

もちろん、この情報だけでクロと断定することはできません。ただ、何か不自然な行いによってレビューを操作している可能性が高い、と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、こうしたAmazonレビューの不正を見破るツールとして便利なのが「サクラチェッカー」というサイト。

気になる製品のURLを貼り付けるだけで、レビューの不自然な点を洗い出してくれます。

「この製品、ちょっと怪しいかな…」と思ったら、一度チェックしてみることをおすすめします。

おわりに

というわけで、KEYNICEセラミックファンヒーターの微妙なポイントについて、僕なりの視点で解説してみました。

ひと言でまとめると、「お粗末なので買わないほうがいいですよ」ということ。これを買うぐらいなら、日本メーカーの安価なものにしておいたほうがよほど無難でしょう。

ちなみに、Amazonでセラミックファンヒーターをいろいろ見ていると、KEYNICEセラミックファンヒーターと見た目がそっくりなのにメーカー名は違う、といったものがいくつか見つかると思います。

寸法や仕様を見る限り、それらはすべて同一製品と見てよいでしょう。

つまり、どれを買っても中身は一緒なので、どれも買わないほうがいいですよ。笑

この記事を書いた人
なかがわ
なかがわ

ギターを弾いたり、DAWで曲を作ったりします。ベース、打ち込み、REC&ミキシング、あとたまに歌も。今まで結構な時間を音楽に費やしてきたので、少しは皆さんのお役に立てるかも、と思いブログを書いています。ゲームやマンガも好きですが、必死で自重しています。

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