寝具ブランド「GOKUMIN(ゴクミン)」の高反発マットレス、「プレミアムスプリングマットレス」。Amazonなどの通販サイトで人気の高反発マットレスです。
マットレスはサイズ的に大きいため、気軽に買えるようなものではありません。通販サイトのレビューを見ても、人によって意見はバラバラ。なかなか購入に踏みきれない人も多いのではないでしょうか。
(2年前にこのマットレスを買った僕も、イチかバチかの購入でした)
この記事では、GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」の購入を迷っている人へ向けて、おもに「高反発」に着眼したレビューを掲載しています。
高反発マットレスの硬さはどの程度…?
僕が購入したのは、GOKUMINの高反発マットレス、「プレミアムスプリングマットレス」のシングルサイズ。
高反発とは「反発力が高い」ということ。つまり、高反発マットレスとは、体があまり沈み込まない「硬めのマットレス」を意味しています。
では、その「高反発」とは、具体的にどの程度の硬さなのでしょう?
高反発マットレスといっても、各社からさまざまなものが販売されていて、その硬さは製品によって異なります。どの程度の反発力なのかは、製品の仕様欄などを見れば「N(ニュートン)」という単位の数値で表記されているはずです。
GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」の反発力は、公式の発表によると「180N」とのこと。
…とはいえ、ニュートンなどという馴染みのない数値を言われたところで、ほとんどの人はそれがどの程度の硬さなのか分かりませんよね…。笑
GOKUMIN高反発マットレスの沈み込み具合を検証
「180N」の硬さがどうにか伝わるよう、ここからは写真とともに解説します。
その前に、僕自身の身長と体重は以下のとおりです。
立ってみた様子
まず、マットレスの上に両足で立ってみた様子です。



写真を見て分かるとおり、足が「グニャ~ッ」と沈み込んでしまいます。
実際に立っている自分の感覚としても、両足の沈み込みをはっきりと感じます。歩け、走れと言われたら、足がとられてしまい難しいです。(グニャグニャしてよろけてしまう)
この高反発マットレスのことを、「畳のように硬い」「床で寝ているような硬さ」と例える人もいますが、それが嘘(適切な例えではない)ということが、この検証だけでも分かるはずです。
座ってみた様子
続いて、マットレスの上に座ってみた様子です。


立っているときとは違い、体重が一点に集中するわけではないので、沈み込み具合も浅くなります。
お尻の中心がマットレスに「ペコッ」と軽く吸い込まれるような感じで、体が深く沈み込んでしまう感覚はありません。
寝そべってみた様子
次は、マットレスに寝そべってみた様子です。

寝ている状態だと、体が沈み込むような感覚はまったくと言っていいほどありません。
立っているときや座っているときには感じた「沈み込むような感覚」が、自覚できないほど些細なレベルになる、といった感じでしょうか。体の重さが頭から足先まで分散されるため、そういった結果になるのでしょう。
もちろん、背中やお尻が痛いわけではありません。「高反発」「硬め」といっても、これまでの写真で分かるとおり、ある程度の柔軟性は有しているわけです。体の凸凹に合わせるよう、ほどよくマットレスが変形してくれる、とイメージするとよいかもしれません。
重りを持って寝そべってみた様子
もう少し体重がある人の参考にもなるよう、重りを持った状態でも寝そべってみました。


上の写真は10キロの重りを抱えた状態です。(体重55キロ+重り10キロ=65キロ)
写真で見ると目立った変化はありませんが、実際の感覚でもそれは同じ。ほとんど変化を感じません。
では、さらに重りを足してみましょう。


上の写真は、さらに10キロの重りを追加し、合計で20キロの重りを抱えた状態です。(体重55キロ+重り20キロ=75キロ)
この状態でも特に変化は感じず…。20キロの重さを腰付近にプラスしているわけですが、それでも腰が沈み込むような感覚はなく、重りを持たずに寝ているときとあまり変わらない、というのが正直な感想です。
この検証結果から、GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」は、体重が75キロ程度の人でも腰が沈むことはない、と考えてよさそうです。
高反発マットレスと「枕」の相性
体の沈み込みに関しては、個人的に満足のいく結果だったGOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」。しかし、別の部分で問題が発生してしまいました。
枕との相性の問題です。
それまで使っていた枕(なんの問題もなかった枕)が、高反発のマットレスに替えた途端、体に合わなくなってしまったのです。
枕が合わなくなる理由
腰が沈むような柔らかめのマットレスに寝た場合、腰の位置は頭よりも低くなります。

それに比べて、腰がほとんど沈まない高反発マットレスに寝た場合、腰の位置が少し高くなるわけです。

腰の位置が高くなると、相対的に頭が低くなったように感じます。そのため、「枕が低くなった」と感じるのです。
首が浮いてしまう可能性も…
枕が低くなったと感じるだけならまだよいほう。場合によっては、首が枕から少し浮いてしまう、なんてことも起こりえます。(自分の場合はそうでした)
なぜ首が浮いてしまう…?
腰が沈み込むようなマットレスの場合、肩や首のあたりも少し沈むことになります。その「沈み込み」のおかげで、首付近が枕にピタッとフィットすることもあるわけです。
高反発マットレスの場合、その沈み込みがなくなるので、首付近が枕から浮いてしまう可能性が出てきます。
高反発マットレスの購入を検討している人は、それまで使っていた枕が合わなくなる可能性がある、という点を覚えておくとよいでしょう。
その他、マットレスを買い替えて感じたこと
マットレスを買い替えて感じたことを、もう少し付け加えておきましょう。
- 起床時、腰の痛みがなくなった
- 寝返りがしやすい
- 安価だがしっかりしている
- すぐにヘタることはない
起床時、腰の痛みがなくなった
GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」に買い替えてからは、朝起きて腰が痛むということがなくなりました。
以前に使っていたマットレスは一流ブランドの高級品でしたが、少し柔らかめのマットレスだったせいか、起床時に腰が痛むことがたびたびありました。特に、疲れ果てて長時間眠ってしまったときなどは、起きたあと確実に腰が痛む状態。
GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」に替えてからは、長時間眠りこけたとしても腰が痛むことはなく、買い替えて正解だったと感じています。2年以上このマットレスを使っていますが、腰が痛くなったことは一度もありません。
寝返りがしやすい
このマットレスは高反発なので寝返りもしやすく、寝ているあいだに自然と寝返りできるのもよいと思っています。
体が沈んでしまうマットレスは寝返りが打ちづらいため、結果的に寝返りをしなくなりがちです。そうなると、同じ姿勢のまま眠り続けることになり、体に負担が掛かりやすいのです。
寝返りがしやすいこのマットレスは、自然な寝返りによって体への負担を軽減することができます。
安価だがしっかりしている
GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」は1万5千円前後とかなり安価なため、購入前は少し不安もありました。(高級なマットレスを使っていただけに尚更)
しかし、いざ使ってみると見た目や使い心地ともに安っぽい印象はなく、価格以上の価値を感じています。
すぐにヘタることはない
マットレスは「消耗品」なので、長く使っていると、いちばん体重の掛かる腰付近が少し凹んでしまうなどの劣化が起こります。
GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」は、購入してから2年以上使っていますが、明らかな凹みのようなものはなく、「劣化した」とか「ヘタってしまった」という感じはありません。
(とはいえ、すぐにヘタってしまわぬよう、購入当初から常に意識はしています)
マットレスは湿気によってヘタりやすくなります。起床後は布団をめくるなどして、溜まった湿気を逃がすなどの習慣をつけることをおすすめします。
大きなマットレスがどうやって届く…?
最後に、大きなマットレスがどのようにして配送されるのか、という点についても説明しておきましょう。

上の写真のような縦長の箱に入った状態で配送されます。マットレスが入っているとは思えないほどコンパクトな箱で、箱のサイズは縦・横ともに32センチ、高さが105センチほど。玄関や廊下が狭い家でも、これだけコンパクトな梱包なら問題はないでしょう。
ちなみに、マットレス本体は下の写真のように「ぺったんこ&グルグル巻き」の状態で箱に入っています。

開封していく過程で「シューッ」と勝手に膨らんでいくので、早めの段階でベッドの上にのせてしまい、ビニールを剥ぎ取るのはあとから、という手順がよさそうです。

マットレスの向きに関しては、側面にあるブランドロゴを頼りに判断すればOK。

ついでにマットレスの厚みについても触れておきましょう。

これは買って間もない頃の写真です。公式によると厚みは「20センチ」とのことですが、実際には20センチもなく…。
ただ、ぺったんこの状態で配送されるので、これは仕方ないのかもしれません。
おわりに
GOKUMINの高反発マットレス「プレミアムスプリングマットレス」のレビューでした。
少しはこの記事が参考になったでしょうか?
気軽に購入するわけにはいかないマットレスですが、念入りにリサーチして購入の是非を判断したいですね。
ちなみに僕の場合、マットレスを買い替えたあと、枕を4~5回ほど買い替える羽目になりました。とにかく枕が合わず「疲れる」という感じで、その原因が「首が浮いてしまうこと」だと分かるまでに時間が掛かってしまいました。僕と同じくストレートネック気味の人は、首が浮いてしまう可能性が特に高いと思うので気をつけてください。