真冬の寒い時期になると、多くの人がエアコン(暖房)で寒さを凌ぐことでしょう。
でも、こんなことだってあるはず…。
- 暖房をつけても足元が寒い
- 脱衣所などの狭い部屋をサッと暖めたい
そんなとき、頼りになるのがセラミックファンヒーター。
エアコンの暖房とはまた違ったメリットがありますよね。
今回は、僕が使用している「山善 セラミックヒーター ミニタイプ 速暖 DMF-B064」の使い心地について、以前に使っていた同価格帯のミニヒーターと比較しながらレビューしてみたいと思います。
足元が確実にあったかい!

このヒーター「DMF-B064」の何がいいって、ちゃんと足元があったかくなること!(笑)
「なに当たり前のことを言ってるんだ…?」と思うかもしれませんが、これって当たり前とも言いきれないんですよね。
以前に僕が使っていたヒーターは、「足首付近は暖かいけど、つま先や足の甲はあまり暖かくない」といった具合でした。

写真左が以前のヒーター。温風の吹出口がやや上にあるせいで、つま先や足の甲には風が当たらないのでしょう。
人によるのかもしれませんが、足元が寒いと感じるとき、暖めてほしいのは「足首から下」だと思うんですよね。
一方、山善のDMF-B064は、その外観からも分かるように、温風の吹出口が本体の最下部に位置しています。そのため、暖かい風がつま先や足の甲にしっかりと当たるわけです。
狭い部屋ならコレだけで充分
一般的なセラミックファンヒーターの多くは、「強・弱」のようなスイッチがあり、温風の暖かさを切り替えることができます。
しかし、この山善DMF-B064にその手のスイッチは一切なし。常に600ワットの温風が吹き出る仕様になっています。
広い部屋を暖めるには少し物足りないかもしれませんが、トイレや脱衣所などの狭いスペースなら、すぐに暖まるので心配はいらないでしょう。
また、4~5畳ほどのあまり広くない部屋なら、エアコンに頼らずとも、これ1台でそれなりに部屋が暖まると考えてよいかもしれません。
実際に僕自身、5畳程度の部屋でこのヒーターを使っていますが、これだけでも充分なので、エアコンの暖房はほぼ使いません。
スイッチ1つだけのシンプルさが◎
上で述べたように、山善DMF-B064には強弱を切り替えるスイッチなどがありません。そのため、搭載されているのは「電源ON・OFF」のスイッチ1つのみ。

こういったシンプルな仕様をマイナスと捉える人もいますが、メリットだってあるのです。
それは、「故障のリスクも減る」ということ。
こういった電化製品の場合、使い続けるうちにスイッチを押しても反応しなくなる、といったことが起こりがちです。
現に、少し前まで僕が使っていたヒーターは、強弱のスイッチが反応しづらくなってしまい、とても使いにくかったです。(何回か押して、ようやく切り替わる感じ)
山善DMF-B064のように、搭載されているスイッチ類が1つならば、そうしたトラブルの可能性も減るわけです。
もちろん、必要な機能のためにスイッチ類が増えるのは仕方ないでしょう。ですが、多機能を必要としない人の場合、たくさんのボタンやらスイッチが搭載されたものを無闇に買うより、シンプルな構造のものを選んだほうがよいと思います。
音は比較的静かなほう
セラミックファンヒーターは、内部のファンが回転することで温風を送り出す仕組みです。そのため、ファンの回転する音がどうしても発生してしまいます。
ですが、山善DMF-B064は、この音が意外にも静かだと感じました。やや低めの「コォーー」という感じの音。
以前に僕が使っていたヒーターは、周波数的にもう少し高めの音で、音量的にもややうるさく…。YouTubeの動画などを視聴するとき、ヒーターの音が少し邪魔だと感じていました。
その点、このDMF-B064の音はあまり気にならない、というのが僕の感想です。
もちろん、音がうるさいかどうかなど、何と比較するかによるし、個人の感じ方によるものが大きいでしょう。あくまで僕の感想であることをお忘れなく…。
ただ、脱衣所で使っている別のファンヒーターと比べても静かだし、そこそこ静かなほうなのかもしれませんね。
フィルターの掃除ができる
山善DMF-B064は、背面にある吸気フィルターを取りはずして掃除ができるようになっています。



何度も言うように、このヒーターはファンが作動します。そのため、吸気フィルターがなければ埃などをどんどん吸い込んでしまい、トラブルのもとになってしまうわけです。
この薄いフィルターが意外と重要な役割をはたしているんですね。
ただ、それだけで安心してはダメ。何もしなければ、今度はこのフィルター自体が埃まみれになってしまいます。
フィルターに埃がつまると、温風の吹き出しが悪くなって機能が低下したり、故障の原因にもなります。衛生面を考えても、埃のつまったフィルターを経由した風が出てくるのはよくないでしょう。
だから、フィルターをしっかりと掃除できるに越したことはないわけです。
ですが、安価なセラミックファンヒーターのなかには、吸気フイルターの掃除がまともにできないものも多いのです。
僕が前に使っていたヒーターがまさにそのタイプ。フィルターを取りはずすことができないんですよね。

説明書には「掃除機で吸い取れ!」と書いてあったのですが、それだとキレイに埃をとることなんてとても無理。
その点、山善のDMF-B064は簡単にフィルターを取りはずせるので、いつも清潔にしておくことができます。
転倒したら即停止
この手のヒーターは、転倒した場合に自動で運転停止になるものがほとんど。もちろん、このDMF-B064も、転倒時にはすぐに運転が停止する仕組みです。
もう少し細かく説明すると、本体底面に「転倒OFFスイッチ」という押し込み式のスイッチのようなものがあります。

本体を床に置いて、このスイッチが押し込まれると使用可能な状態となるわけですね。
よって、本体が少しでも浮いたりすると、その瞬間に運転が停止します。使用中に持ち上げて位置を変えたりするなら、そのたびに運転は停止すると思ってください。
ただ、「速暖」「すぐに暖かい」とあるように、再び床に置けばすぐに温風が出てくるので、特に問題はないと思います。

独特の臭いもナシ
以前に僕が使っていた同価格帯のセラミックファンヒーターは、使用中に独特の臭いがあって少し気になっていました。
一方で、山善のDMF-B064は臭いなど一切なし。
製造時期による個体差などもあるかもしれませんが、僕の場合は購入当初から臭いはまったくありませんでした。
サイズや重さなどについて
最後に、本体サイズや重量なども載せておきましょう。
寸法 | 横幅17cm、奥行き12.5cm、高さ27cm |
重さ | 1.4kg |
電源コード | 1.5m |
大きさはコンパクトですが、少し高さはあるので、イスに座ったまま電源スイッチを押すのもラクです。
重さは女性でも軽々と持てる程度。本体裏に取っ手があるので、持ち上げるのは簡単です。

電源コードはあまり長くないので、コンセントから距離のある場所で使う予定の人は要注意。
ちなみに、本体と電源コードの境界部分には、こんな処理が施されています。

これのおかげで、多少なりとも断線のリスクが抑えられそうですね。
安価なヒーターを求めている人にオススメ!
というわけで、山善DMF-B064のポイントを僕なりに紹介してみました。
山善が素晴らしいメーカーとは思っていないのですが(別の商品で酷い目にあった)、このDMF-B064に関しては特に問題はなく、素直によいものだと感じています。
小型で安価なセラミックファンヒーターを求めている人には、よい選択のひとつだと思います。